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東大式イノベーション発想法|ふんどしイノベーターの下で未来について勉強してきた!

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こんにちは、旅する哲学ブロガーのしゅあんです。ぼくは日ごろ未来について考えることが大好きで、大学では近未来社会学なるものを勝手に作って研究していました。

 

現在は高知にある大学を休学して、東京で武者修行中。主に、スキルアップと近未来に向けての情報集めに奔走しています。

 

そんな中、面白そうなワークショップがあるとの噂を聞きつけて、今回は株式会社ふんどし部さん企画のワークショップi.beyondに参加しました。

 

fundoshibu.com

 

イノベーションワークショップi.beyondって何??

東大式イノベーション創造プログラム

i.beyondとは「東大式イノベーション創造プログラム」です。

東大やらイノベーションやら、なんか難しそう!?

こんな風に思われた方は、「みんなで未来を妄想するプログラム」ぐらいに考えてみてください。(詳しい内容は後述)

実際のところは少し高度なんですけどね笑

 

なんか未来を妄想するぐらいなら楽しそうだなって思いませんか??「イノベーション」「近未来」「人工知能」ぼくはこれらの言葉を聞くとワクワクが止まりません(笑)

 

i.beyondの概要

i.beyondのワークショップは渋谷にあるBEYOND CAFEにて行われました。

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主催者であり主に講師を務めたのはふんどしやさしいマンの野田貴志さん。

東京大学に在籍しながら、株式会社ふんどし部を設立された方です。特に着目したいところが、東京大学i.schoolの修了生であるということ。

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イノベーションの鬼のような人でした。

今でもよくわからないのですが、口癖でよく「無限∞」と言います笑

 

そんなイノベーションの鬼かつ、ふんどしやさしいマンの野田さんを中心に、総勢24名によるグループワークでのワークショップが行われました。

beyondcafe.fundoshibu.com

 

ワークショップの目的

このワークショップの目的は「論理的な思考と直感的な発想の両方を駆使して、具体的で非連続的な未来を洞察してみる」です。

 

未来を探るというと、コンサルティング会社なのようなデータ分析やトレンド予測を思い浮かべますが、必ずしも論理的なプロセスだけで予測できるものではなく、実際には誰も予想できなかった想定外の変化が積み重なって現在が構築されています。この未来洞察の手法では、起きるかどうかわからないような想定外のできごと、例えば「未来の武器としてライトセーバーができるのではないか?」などこういった一見あり得なさそうな事象をあえて想定し、非線形的な未来を描くことを重要視するものでした。

 

論理的な思考と直感的な発想を使い分ける、そんな頭の使い方が新鮮で、i.beyondはぼくにとってとても知的で面白いものでした。

このレポを通してその魅力を少しでも伝えられたらと思います。

 

 

ワークショップ前半でやったこと

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3日間あるワークショップのうち前半の2日は未来を創造する方法を学び、自分たちなりの15年後の未来の仮説をたてる作業に注力しました。

ここから難しめの用語が出てきますので先に少しだけ説明しておきます。

 

未来イシュー

未来イシューとはざっくりいうと未来起きそうなことを演繹的に考えた仮説。ただし、その発想法にはいくつかのポイントがあります。

①「現在」を論拠にするが、未来の仮説であること

②一言で言い表せて、わかりやすいこと

5W1Hを強く意識すること

④多様な産業や分野を俯瞰すること

⑤具体的であり、具体的「すぎない」こと

 

未来イシューの特徴は、現在の事例やデータをもとに論理的思考で推測された仮説であることです。今後15年間で「人工知能」によって今ある社会はどう変化していくのかを、具体的に分析しなければなりません。

 

ただし、⑤でも書いているように具体的「すぎない」ことがミソです。そのためにはぼくたちは、とがった視点かつ多くの人が納得できる仮説を作ることを意識しました。

 

どうですか、未来イシューの理解はできたでしょうか??

 

 

社会変化仮説

社会変化仮説とは未来イシューと違い、未来起きそうなことを帰納的に考えた仮説。社会変化仮説の発想法にもいくつかのポイントがあります。

①AIなどに一見関係の無いこと(外部性)

②現実に起きる確実性は必要ない(不確実性)

③誰もが驚くような突飛なアイディアであること

 

未来イシューを作るときは論理的思考でしたが、社会変化仮説を作るときは論理的思考よりも直感的な発想に重点を置いていると言えるでしょう。

また、社会変化仮説は人工知能に限ったものではありません。むしろあまり関係のないようなとがったアイディアを出すことが求められています。

 

 

ワークショップ①未来イシューの策定

AI関連の事例収集と専門家による基調講演

第1回ワークショップにやったことは未来イシューの策定。未来を洞察するためにはまず初めに材料を集めなければいけません。

 

時間が限られているワークショップをより良いものにするため、この取り組みでの材料集めは基本的に事前課題となっています。未来イシューの事前課題はAI関連の事例収集でした。ぼくたちはひとり3つ、参加者全員で74以上の材料を準備しました。

ぼくが集めた事例がこの3つです。

 

 

この様にひとりが未来についての情報を集めるのは限度がありますが、多くのメンバーで取り組むことでひとりあたりが得られる情報量が数倍になって画期的だったと思います。

 

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また、予備知識の少ないぼくたちに東京大学大学院生の鈴木さんによる興味深いプレゼンテーションも行われました。内容はAIに特化したものです。

ひとことでAIといっても、強いAIや弱いAIなど使われる分野・状況によって様々。今回のプレゼンではディープラーニング軽い構造論などもふまえ、最先端の高度なAIにできること、できないことをわかりやすく解説してもらいました。

 

 

課題の共有とディスカッション

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まずグループになってやったことは、課題の共有。事前課題で参加者全員が見つけてきた74個の事例の中から、自分の興味のある事例を持ち寄りグループワークを行いました。

 

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グループワークでは、5W1Hに注目するような形で事例の中にある未来の芽を書き出します。

 

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そしてグループワークの最後に、書き出したものをグルーピングしていき、未来イシューを見つけていきました。

 

未来イシューにまとめる

ぼくたちのグループが作った未来イシューがこちらです!

①AIコンサルタントの出現

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②運転という行為が趣味となる

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③障害者が拡張者として社会に出てくる

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できるだけ具体的に詳細に、 仮説を組み立て各グループ3つの未来イシューを作りました。個人的に、なかなか実現性の高い仮説ができあがったと思います。

 

 

ワークショップ②社会変化仮説の策定

スキャニングマテリアル作成とKJ法によるグルーピング

第2回ワークショップにやったことは社会変化仮説の策定。社会変化仮説の事前課題はスキャニングマテリアルと言います。こちらはひとり5つ、参加者全員で120個もの材料を準備しました。

こうしてでてきた大量のアイディアをグループしていきます。ここではKJ法と呼ばれるグルーピングの手法を使いました。

 

KJ法とは

第1ステップ:まず、120個のアイディアをカードにして、ばらばらに広げてみます。

 

第2ステップ:カードに記載されたアイディアを見ながら、関連性のあるカードを重ねていき、それぞれのグループの内容を表すタイトルをつけます。

 

第3ステップ:第2ステップで作った小グループのタイトルから、互いに親近性のあるグループを中グループにまとめます。この作業を何度かくりかえし、10個ほどの大グループをつくります。

 

第4ステップ:大グループの互いの関連性をさがし、グループを重ねたり、関連性を紙に書いておきます。

 

第5ステップ:大グループの中から良いものを3つ選び出し、社会変化仮説として内容を洗い出すと終了です。

 

参照:http://www.ritsumei.ac.jp/~yamai/kj.htm

 

 

最後に出てきたアイディアをグルーピングして仮説をつくる作業に苦戦していたグループはたくさんいました。時間制限のがある中、一見関連性のない事象をグルーピングするので、なかなか大変な作業だと思います。

 

 

社会変化仮説にまとめる

ぼくたちが作った社会変化仮説は以下の通りです。

 

①在宅総ワーカー時代

これは、会社などで仕事をしている人が全員在宅で仕事をこなすようになるという仮説。

我々はVRメガネをかけることで、他の在宅ワーカーたちと会議をしたり、会社に出勤することができます。朝通勤電車に揺られたり、早起きをする必要がなくストレスフリーで働ける社会がうまれると考えました。

 

②有害物質NOT規制YES活用

これは、有害物質がむしろ活用できるようになるといった仮説。

例えばこの未来ではタバコやアルコールといった人間にとって害のあるものが、逆に身体の健康に必須のものとなります。

これこそまさに、社会変化仮説にふさわしいとんでもない発想です。

 

③人との繋がりを渇望する社会

①で在宅総ワーカー時代の到来を予期した通り、我々はテクノロジーの発達でどんどんと希薄化していくといった仮説になります。

この社会では人々の距離感が広がるため、出会いが少なくみなが人との繋がりをもとめることでしょう。

グループでは結婚率もどんどん下がっていくのではないかとの考えも出ていました。

 

 

このように120個ものアイディアをKJ法によってまとめ作られた仮説が社会変化仮説です。バラバラだったアイディアを社会変化仮説にまとめたことで、確実とは言えないが何と無くおきそうな未来を予測できたと思います。

 

 

インパクダイナミクス

未来イシューと社会変化仮説をぶつけるインパクダイナミクス

2日目の最後に未来イシューと社会変化仮説を組み合わせて、新たな仮説を作る作業をしました。これをインパクダイナミクスと言います。

 

インパクダイナミクスでは、一見すると類似性のない仮説どうしを掛け合わせることで、新たな視点で未来仮説を生み出すことができました。

 

 

そうして強制発想した100個以上のアイディアから仮説を作る!

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インパクダイナミクスをおこない、100以上出たアイディアを出します。これらをもう一度グルーピングし、上位の概念を引っ張り出すのです。

ぼくらのグループが見つけた上位の概念は以下の通り。

 

①家にいるだけで人間の全ての活動を行うことができる「All in one ハウス」

②障害を持った人たちがAi搭載のロボティクスを使って新たな職業を生み出す「拡張者特殊職業」

③Aiが自分にあったパートナーを見つける婚活システム「Ai婚活マッチング」

 

ワークショップに参加したことで、ぼくらはより具体的に15年先の未来に起こりそうだと思う仮説を作ることができたと思います。

 

ワークショップで得た成果と課題

ぼくらはこの2回のワークショップをずっと同じグループで取り組みました。そのことでメンバーみんなが、ほかのメンバーの特徴をある程度つかむことができたと同時に、グループワークがお互いの強みを生かしたものになっていったと思います。

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とくに自分のアイディアと他のメンバーのアイディアを組み合わせることで、新たなアイディアを生み出す作業は、個人で近未来の社会について研究していたぼくにとっては画期的でした。

 

ただ、時間制限のある中でのアイディア出しにみなさん苦戦していました。

これはぼくの予想ですが、ロジカルシンキングが得意な人が集まっていたからだと思います。時間制限の中では常に論理的であることよりも、イメージや直感に頼ってより多くのアイディアを出すことが求められるということでしょう。

ぼくらの今後の課題は、状況によって頭の使い方を使い分けることです。

 

このように、成果と課題の見つかった2回のワークショップ。ぼく個人的には、なにより興味ある内容を同世代の人と語らうことはとっても楽しかったですね〜。

 

今回はここまで、次回は他のグループの未来仮説の発表が行われた3日目のワークショップについて書こうと思います。

 

 

アディオス!!!